キッチンのあるオフィス
1月もあっという間に終わってしまい、2月も気づくと4日になっている。時の流れってこんな早かったでしたっけ?という感じで、僕からしたらある種スピード違反である。
グッドパッチは1月に14人が一気に入社して、2月も6人入社したので2ヶ月で合計20人増えた。3月入社も現時点でも6人ほど入社が決まっているので、2016年始まって早々たった3ヶ月で30人近く増えそうで、なんというかうちみたいなまだまだ安定していない会社に入りたいと思ってくれる人材がこんなにいてくれてありがたい限りだ。
年末のブログにも書いたが去年の後半が結構大変だったので、今年の年初は気合い入れないとと思っていたのだが、1月一気に14人入社がいろいろとショックが大きく、これがある種のショック療法になったのと新メンバーがまたモチベーションが高く(当然といえば当然だが)、会社としては良い方向に行っているなと感じる。もちろん、まだまだ課題は山積しているが、下を見ずに上を見ているメンバーが多くなった気がする。良い変化である。
渋谷のオフィスを増床
そういえば、1月から渋谷にあるグッドパッチのオフィスを増床して、新しいフロアーをオープンした。スペースも広くなり社員全員が集まってもちゃんと入るし、イベントもしやすくなった。
ドラフトさんというオフィスデザインの会社に依頼をして、とてもオシャレな感じのオフィスを作ってもらったのだが、今回の僕の一番こだわったポイントはキッチンを作った事だ。
僕は実はキッチンのあるオフィスには色々と思い入れがある。
キッチンのあるオフィスは起業してからずっと僕が叶えたい夢の一つだった。
サンフランシスコのDogpatchlabs
なぜキッチンのあるオフィスを作りたかったかと言うと、それは約5年前に僕がサンフランシスコで働いていた時に衝撃を受けたCoworking Spaceの「Dogpatchlabs」に影響された事が理由だ。
これは僕のサンフランシスコ時代に書いていたブログにもちゃんと書いてある。
5年前、サンフランシスコでインターンをしていたbtraxの社長ブランドンさんに初めて連れて行ってもらったCoworking SpaceがDogpatchlabsだった。(正確に言うとDogpatchlabsはCoworkingSpaceではないのだが。) 当時、日本にはCoworking Spaceなんてなくて、僕の想像上の理想のオフィスというのは、六本木ヒルズやミッドタウンなどの高層ビルで働くことが一種のステータスで、そういうオフィスが良いんだろうと漠然と思っていた。
しかし、Dogpatchlabsに初めて入った時にそんな漠然とした理想は全てかき消された。まず薄暗いし、鉄骨丸出しだし、ソファーで寝そべりながら仕事しているし、なんだこのスペースは!?と同時にめっちゃクリエイティブだ!と衝撃を受けた。今なら東京でもそんな感じのオフィスはあるかもしれないけど当時はそんなオフィスはなかなかなかった。

そして、Dogpatchlabsのオフィスの真ん中には大きなキッチンがあって、ランチ時に行ったのだがそこでみんなでランチを作って、キッチンの前のカフェスペースでランチを食べながらのピッチ大会が始まった。オフィスに入っているスタートアップが集まって、ランチを食べながらラフにフィードバックを返している風景。

僕はこれに物凄く衝撃を受けた。と同時に「これだ!」と思った。こういう環境があるからサンフランシスコやシリコンバレーから世界中の人々に使われるイノベーティブなプロダクトが生まれてくるんだ!日本にもこういう場所を作らないと!と思い、僕はその後日本に帰ってGoodpatchを立ち上げて、事業の一つとしてCoworking Spaceを作る事業を選んだ。
ちなみにGoodpatchの社名はこのDogpatchlabsのDogドッグ→Goodグッドに変えてGoodpatchにしていて、社名の由来になったオフィスでもある。そして、このDogpatchlabsから生まれた一番有名なスタートアップがInstagramだ。今世界中で4億人に使われているInstagramがこのDogpatchlabsから生まれたプロダクトなのである。
残念ながらDogpatchlabsは僕が起業した直後にサンフランシスコの湾岸局から退去命令が下り、今はサンフランシスコにはDogpatchlabsはない。そして、グッドパッチも起業して半年でCoworkingを作る事業はうまくいかなくなり、UIデザインにフォーカスしCoworking Spaceを作る事は諦めた。
でも、その時もいつかキッチンのあるオフィスを作りたいという思いだけはずっと持っていた。メンバーにもずっと言い続けていた。**「いつかオフィスにキッチン作るから!」**と。
そこから、グッドパッチも移転を何回か繰り返し、その度にキッチンの事は言っていたけど日本のオフィスというのは基本的にキッチンを作るのはNGな所も多く、そういうオフィスに当たれるのも運なのだが、今回サンフランシスコから5年越しでオフィスにキッチンを作れるチャンスが巡ってきた。


1月から稼働を始めたキッチンのある2階のオフィスはやはり好評で、クックパッチと称し新入社員の歓迎会ついでにみんなで料理を作るイベントをやったり、昼休みに料理を作るメンバーもいるし、キッチンがあるお陰で広がるコミュニケーションが増えた。

やっと実現したキッチンのあるオフィス、キッチンがあるからこそできる交流を今後も増やしていきたい。
もちろん安い投資ではないし社員が働きやすくなり仕事のパフォーマンスを上げるための投資でもあるので、この投資が間違いなかったと言えるような結果を出さないといけない。
DogpatchlabsからInstagramが生まれたように、このオフィスから世界中の人々に使ってもらえるサービスを生み出したいと思う。人材も環境も揃ってる。出来ないはずはない。