起業に踏みきれたキッカケ
世の中にいつかは起業したい人は沢山いると思う。でもみんななかなか踏み切れない。 そりゃそうだ、起業なんてリスクの塊だから。自分だって30歳までに起業はしたいなと漠然と考えていたけど、何やるかも考えてなかったし、何よりお金がなかった。
そんな自分が28歳で起業できた本当の理由が実はある。
空から突然お金が降ってきた
今でも想い出すととても不思議だがこの出来事が自分の人生を大きく前に進ませた。この話をする時は大体「お金が空から降ってきた」とまずみんなに言っている。
当時、大阪のWeb制作会社のディレクターとして働いて2年ほど経っていた。当時働いていた会社とは自分はあまりウマが合わなかった。自分は新しい技術やサービスが大好きで常に情報収集をして新しい技術をサイトに取り入れてみるのが自分の楽しみでありやり甲斐だった。しかし、当時いた会社は自分のマインドとは真逆の体質だった。とにかく新しい技術や提案は通らない、上司がWebやインターネットに疎いのだ。上司だけならまだしも同僚もあまりWebがそこまで好きな人はいなかった。なのであまり居心地は良くなかった。入社当時は変えてみようとがんばってみたが、1年くらいで難しいと悟った。結局トップが変わらないと組織は変わらないのだ。転職するか起業するか、でも当然お金がない。そんな会社の中で悶々としながら働いていた。
27歳になったばかりの夏。自宅に郵便局からある通知が届いた。
自分名義の定期預金の満期通知書だった。頭には?????が出た。生まれて此の方定期預金などしたことはない。
金額を見ると数百万の金額が書いてある。なんだこれは??
すぐに親に確認したが親もわからないと言っている。さらに???が出た。なんでこんな大金の定期預金が自分の名義で??
そこから程なくして親が調べて真相がわかった。
僕には22歳の時に亡くなったばあちゃんがいる。なんとそのばあちゃんが僕が高校3年生、17歳の時になぜか僕の名義で郵便局に定期預金口座を作り10年定期で預金してくれていたのだ。それが10年経って27歳の時に僕の手元に降ってきた。
普通だったら27歳で数百万が手元に出来たら「よし!車買おうか!」となるかもしれないが、その時の僕は会社で上記のような状態だった事もあり「これはばあちゃんが俺に何かやれと言ってるんじゃないか?」と思い、起業を決意しすぐに会社を辞める事を決めた。
そこからDeNAの南場さんの話を聞きシリコンバレーに行くことを決意し、嫁と生まれたばかりの子供を連れてサンフランシスコに行き無給のインターンでbtraxで働き、グッドパッチを起業した。
全てのお金の源泉はばあちゃんが入れてくれた定期預金だ。 あの時に迷いもなく仕事を辞めてサンフランシスコに行くという決断が出来たのも、グッドパッチを起業できたのもばあちゃんのあのお金があったからだ。いくら普段から無茶だとは言え、お金もないのにあそこまでの無茶はできない。
当時、僕の周りにいた友達はおそらくずっと不思議に思っていたと思う。 仕事辞めてサンフランシスコに行って帰って来て起業ってあいつお金どうしてるんだ?と。
これが全ての真相。
未だにあのタイミングで定期預金の解約通知が来たのは不思議でならない。 けど、あのタイミングじゃなかったら自分の人生は大きく違うものになっていたと思うし、起業を決意させてくれた大きなキッカケだった。あのお金がなかったらサンフランシスコでの経験やグッドパッチを起業してからの仲間との出会いなど、全てがなかったと考えたらゾッとする。本当にばあちゃんには感謝してもし切れない。
グッドパッチは僕のばあちゃんによって作られたと言っても過言ではない。